2018年1月11日木曜日

中野区・平和の森公園をなにゆえ「整備」するのか

 中野区の北にある平和の森公園は、芝生の土の原っぱと樹木の林で構成されている憩いの場だ。伐採した樹木園に場所にバーベキュー、陸上トラック、コンクリの滑り台を造り、体育館を造るということだ。体育館は付近に以前あった公営住宅も取り壊して、そこにも造ると掲示板に表示してある。
 
 オリンピック、パラリンピックのための整備計画としているのだとか。特徴的なのは、議会にも出されているさまざまな意見にこたえる気が全くないということ。批判されているのは当然だと思う。格好だけ区長との対話をし、住民説明会、パブコメなどの寄せられている意見には応えないし、情報も開示しないとのことだ。
 
 樹木の伐採計画は東中野、江原、哲学堂でも進められていて、いまどき希少な公園を狭め、樹木を切るという「整備」が強引に進められている。

 平和の森公園では、保育園か幼稚園の幼児たちが、先生の誘導で走り回って遊んでいる。ベンチにはゆったりと腰かけた高齢者が日向を味わっている。なかには孫と思しき子供に凧揚げの指導をしている光景も。小さな模型(紙?)飛行機をつかって競技をしている比較的若い人もいる。周囲にあるランニングコースでは必ず走っている人たちがいる。

 万人が憩い親しめる場所を再整備して、区民のためということになるのか大いに疑問だ。北側の樹木園は17000本の木を伐採するという驚きの工事が始められる。再整備というよりも文化と自然と生活への「壊し」にならないのだろうか。