2014年5月12日月曜日

外来魚駆除つり会に行った

今年も与田浦周辺で、外来魚3種(ブルーギル、ブラックバス、チャネルキャットフィッシュ)対象の駆除つり会があった。天候は風もなくて、釣りにはこのうえない日和。参加者は連合会、横浜労釣で45名に加え、HPで参加を申し込んだ方が2名が参加した。外来魚駆除の行動は確実に広がっていると思われるが、つりの会がやるという点ではそう多くはないことだろう。早春の時期の難しいフナつりのときに、やっと気配がしてアタリを獲ったら針についていたのがブルーギルなどとなると、目も当てられない。外来魚が生態系をかく乱させる実感を味わうのはつり愛好者の実感だ。

つり「大会」とする名称はどうなのだろうかと、検討したのも記憶に新しい。全国ブラックバス防除市民ネットワークのメンバーとしてのことなので、通常の釣り大会の時のように表彰するということにはならない。できるだけたくさん釣るという点に変わりないが、釣ったことに対する称賛は、日本の自然界にあるべきでないものを取り除いたということにある。大会的ではあるが順位は記録に残して、20位までは商品の石鹸を受け取ることと、大型賞のみが顕彰の対象となった。

 あの広い地域でどのくらいの効果だったのか、ということは関心の的だが、総体的にどれだけ迫れるかというよりも、漁業者の厄介者でチャネルキャットフィッシュは「はえ縄」漁法で捕獲駆除しているという点から、目的として同様の方向を向いているという意義が大きいように思う。与田浦界隈でも、自治体なり市民グループなりの駆除行動があってしかるべきと思う。65センチはあると目されるチャネルキャットフィッシュの腹から、驚くほどの卵が出てきた。これが生まれて…とため息と、釣ってよかったという安ど感が共有された。

 外来魚各種がどこにいるのか、どういう仕掛けと餌がいいか、どういうアタリをだすのかと言った訓練は日頃のつりでも試されるが、外来魚とってそこは同じなのでその面白さと楽しさは変わらない。多く釣ろうと思えばその切磋琢磨ははずせない。4回ともなると、狙いものを定めて仕掛けと餌を割り出してアタックするという発展もある。チャネルキャットフィッシュはとくに大きいのが出るから面白いことだろう。鯖の切り身が一番だとのこと。対象の居場所をねらって、短い竿も使って草の影などにいるブルーギルを「駆除」できるのは釣りでこその芸当だ。一か所に群がっていることが多いので、一か所で多数があがるということが多い。座り込んで静かに釣ると効果的な状況だった。