2014年2月18日火曜日

瀬見温泉から肘折温泉へハシゴして

 214日、チイさんが夜半から体調が悪くて朝食を食べないで寝ていた。早く帰るかと相談をしたが、チイさんは大丈夫というので、川の風景を見ようと瀬見温泉に行くことにした。小一時間ほど走って陸羽東線の瀬見温泉駅に行ったら、ちょうど10分後に上りの列車が来るのがわかった。駅で待ち構えて駅に入ってくる列車を撮ることにした。レールが雪の下にめりこんでいる。

 二両編成で、あっというまに行ってしまった。乗り込んだお客は2人だったか。駅舎は小さくて、映画にでもでてきそうな、改札もないコンパクトなものだ。サッシのドアを開けると線路がすぐあって、跨いでわたると反対側がホームになっている。片側だけしかない。

 温泉街の木造の古い旅館は朽ちてしまいそうなところが、まだ現役で稼働しいているようだった。この温泉はこの先続いていくのだろうか、余計な心配をした。見つけた地蔵が雪をかぶっている。小さな瀬見温泉を一巡りするのは造作ない。あっという間に済ませてしまった。

 帰りの新幹線までには時間がありそうなので、足を延ばして肘折温泉まで行くことにした。カーナビの設定では37キロだから、たいしたことはないが、途中の道を少し違ったせいで1時間以上かかった。途中の道路には確かに雪は多い。多くても、肘折温泉は1200年の歴史を誇っているところだから、雪が多くても、孤立するようなことはないのだろう。

 キンイチさんが腹の具合が悪いという。いつも行く蕎麦屋では、チイさんは月見そば、キンイチさんはたぬきそばを頼んだが、二人とも全部は食べられない。昨夜の食べ物でなにか影響があったのかと思えるが、わからない。自分も今朝の通じではやけに腹が張った状態だったから、いつもとの違いを感じてはいたが、ひとりソバを平らげた。肘折温泉の中央を抜ける通りは、おみやげ屋はやっているが、雪かきをしている人はいるものの、お客の気配はない。旅館の屋根から落とされた雪がちょうど排水溝の蓋の上に、想像以上の音を立てて落ちていた。




瀬見温泉




肘折温泉