2014年2月7日金曜日

都知事選、なにがおきているか、NET情報から

 新聞が載せることができない速さと、情報量がNETにある。ブログで紹介される事柄は、「アナログの世界」でもちょっと無視することができなくなっている。たしかに良いことばかりではないが、自分の知識の及ばないところを埋めてくれるものがある。
 都知事選の終盤にかかって、選挙戦が盛り上がっている。NHKが朝のニュース番組で、ソチオリンピックのニュースをトップにして延々と時間を使っている。大事なこと、知らなくてはならない情報がいくらでもあるのに、ツラッと素知らぬ顔で報道されると腹がたってくる。

BLOGOS(週刊文春)の記事で、都知事選挙の様子が描かれている。それなりの割引をしながら読んでみた。

その一部コピー
 「舛添要一元厚労相を推す自民党幹部も『こんな不思議な選挙戦は経験がない』と首を傾げています。街頭演説に集まる聴衆の数は、細川護熙元首相陣営の方が圧倒的に多い。原発即ゼロ、再稼働反対を叫ぶ度に『そうだー!』などと声が上がるなど盛り上がっている」(都知事選担当記者)
細川陣営関係者からはこんな不満も漏れてくる。

 「事務局長だった馬渡龍治元衆院議員も選挙中に解任となり、物心両面で支援していた木内孝胤元衆院議員も離れていった。彼らに近い人物たちがネットや雑誌に昔からの側近のネガティブ情報を流し、もはや内ゲバ状態。勝手連と言えば聞こえはいいのですが、要は細川さんが『よきにはからえ』の人なので、選挙を戦う組織としての統制がまったくとれていない。劣勢でも殿さま出勤は変わらず、午後遅くから2カ所を回るだけ。朝から178カ所を回る舛添陣営とは大違いです」

街頭演説でも、拍手や歓声が沸きあがる回数は細川氏よりも小泉純一郎元首相の方がかなり多い。演説する順番も、まるで前座のように細川氏が話し、真打ち登場とばかりに喝采の中で小泉氏が後を受ける、通常の応援演説とは逆のパターンが定着。その内容も、「細川氏は都民の関心が福祉や景気にあるという報道を受けて総花的に語るスタイルに変えたのが、ブレたように映る。『原発政策以外は都知事が誰でも大差ない』と言い切って脱原発一本やりで突っ走る小泉さんの方が聴衆をひきつけている」(都庁関係者)。そこで注目されるのが無効票の数だ。過去の無効票は10万票以下。「小泉」と書けば無効票となるが、果たしてその数は?


 「脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会」から申し入れのあったことについての回答をしたとFacebookに紹介された。脱原発運動の分裂を心配している人は多い。細川陣営でも、選挙が終了してから運動を続けていくとのツイッター情報もある。脱原発、原発ゼロへの道で一番適任なのは誰かが明確になってきたように思う。その道程は知事選が終わっても簡単ではないだろう。先を考える時期ではないが、原発をなくす運動の大きな流れができていくことが選挙戦の成果になって欲しいものと思う。

宇都宮けんじ・希望のまち東京をつくる会は脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会からの、都知事選候補一本化を呼びかける申し入れ書について、本日、以下のように回答致しました。
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都知事選候補一本化を呼びかける申し入れ書への回答
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201426
脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会
世話人 鎌田慧 様
希望のまち東京をつくる会

都知事選候補一本化を呼びかける申し入れ書について(回答)

 貴会から201423日付「2014年東京都知事選挙候補統一に関しお願いの件」を受領し、慎重に検討を行いました。貴会のみなさまの記者会見の様子も確認させていただきました。貴会に集まられた皆さんの脱原発政策実現にかける熱意、安倍政権の危険な暴走に対する深い懸念について、私たちも心から賛同します。しかし、残念ながら選挙終盤の現時点では、このような申入れを受けることはできないという結論に達しましたことをお伝えします。
理由は以下の通りです。

1.前回申入れ時とは状況が違う
 前回(113日)、「脱原発都知事を実現する会」から同様の申し入れをいただ
いたときは、告示前の状況であり、当方からは、オープンな場での話し合いに応じる用意があるという趣旨の回答を致しました(別紙)。それにもかかわらず、結局のところ、この話し合いは実現しませんでした。なお、「脱原発都知事を実現する会」は細川支持の勝手連として活動されているものと理解しています。
 
 今回の申し入れは、すでに告示後であり、いったん立候補した後に立候補を辞退できるのは、届出期間中(告示日の午後5時まで)に限られています。既に、期日前投票もはじまっているという状況下である点が前回と大きく異なります。いまこの申入れを受け入れることになれば、宇都宮候補にすでに期日前投票してくださった支持者のみなさん、応援してくださっている多くの支持者のみなさん、寝食を忘れて選挙活動を手伝ってくださっているボランティアのみなさんの想いを裏切ることになることとなる点、どうかご理解ください。

2.政策が一致していない
 細川候補が正式に出馬を表明し、政策を公表されたのは、告示前日の夕方であり、政策のすりあわせなどは到底不可能でした。細川候補と宇都宮候補は脱原発政策の一部において一致するものの、他の多くの基本政策において見解を異にしています。たとえば、貧困、雇用、福祉、教育などの都政の根本にかかわる政策、さらに国家戦略特区、憲法、集団的自衛権、秘密保護法、TPPなども、本来国政の課題でもありますが、都知事としての姿勢が問われる重要な分野についてです。

 脱原発が極めて重要な喫緊の課題であることはいうまでもありません。一方で、貧困に苦しみ、追い詰められている生活困窮者や、ブラック企業の被害に遭っている若者、保育所の入所を認められない保護者などの多くの都民は、貧困・雇用・福祉さらには首都圏直下型地震に対応する防災等の政策の充実を待ち望んでいるのです。東京が抱えるこれらの切実な問題に、私たちは目を背けることはできません。

3.必要とされるのは公開の場での議論
 東京が抱える問題や、それを解決するための政策について、公開の場で、徹底的に議論することこそが必要なのではないでしょうか?選挙戦での公開討論会やTV討論は多くの有権者に政策を訴え、フェアな議論を通じて、自らの考えに近い候補を選ぶための重要なプロセスです。宇都宮候補は、これを重視し、他の予定はすべてキャンセルして、すべての公開討論に出席するという方針でスケジュールを組んで臨んでいました。128日までに、キャンセルされた公開討論企画と番組は合計15件に及びました。これについては、128日に私たちとして声明をだしておりますので、ご覧ください。

 私たちは、宇都宮候補の掲げる政策に自信をもっています。多くのボランティア・スタッフが、人格、識見、政策実行力において秀でた宇都宮候補こそが、都知事に適任であると考え、日夜精力的に活動しています。候補の一本化=立候補の取り下げは、公開の場で政策を議論し、有権者が考える機会と選択肢を都民から奪ってしまうものであると考えます。

4.脱原発の結束のために
 貴会の記者会見で落合恵子さんなども指摘されていましたが、私たちはこの間の「一本化」をめぐるさまざまな論争が、脱原発に関わる市民運動に亀裂を生み、将来に禍根を残すことの危惧については私たちも共有しています。今回の申し入れを受けて、両選対同士で話し合いを持ち、今後の選挙運動において、このような事態を生じないようにしようということを確認しました。

 細川・宇都宮両陣営に加わった脱原発を願う市民が、これらの論争で生じたかもしれないわだかまりを解消し、強固な結束により、原発事故の被害者の支援と全国の原発の再稼働に反対し、原発ゼロを実現する取り組みをともに続けていくことを心より希望するものです。そのような活動の一環として、この選挙の終了後に、選挙結果にかかわらず、両候補の胸襟を開いての懇談の場を設けることも両選対の間で合意されたことを付け加えます。
以 上 
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それでは、希望の輪をつないでいきましょう!!!