2014年1月14日火曜日

きちんとした情報が欲しい、都知事選挙。

 今に限ったことでないが、都知事選の候補者についての報道が今を盛りで、後出しジャンケンが有利だとか、元首相が肩入れするのかどうかとか、同じネタで少ない情報を弄繰り回してコメンテーターの意見を聞くというワイドショーがにぎやかだ。
 ニュースであれワイドショウであれ、切り口をどうするかと、焦点になにを使うかというのは番組の勝手ともいえるが、うんなるほどという、もうちょっとましな内容にならないものか。

 脱原発を掲げて期待を集めることができるという戦略を一方で肯定しながら、東京は原発の問題が第一ではない、生活、防災の問題に関心が多いと、一応はアンケートの意見を紹介する。当たり前のことだ。これまで何回この種の報道しているんだろう。前知事の担ぎ出しのときに石原知事の「後継者指名」と、スポーツがごときあつかいをし、後出しジャンケンの有利さを演出したのをもうお忘れなのだろうか。

 そりゃ知らなかったんでしょうね。徳洲会マネーを懐にしていたなんて。だから恥を知らなきゃいけない。マスコミの全知全能までとは言わないまでも、「ありそうなことだった」と思わないのだろうか。いやわかっていても知らん顔ということもあるかもしれない。ちゃんと追及できないから、また「佐川急便マネー」にまみれた人が出てくることになるじゃないか。キチンと引導をわたすことが必要なんじゃないか。「あれどうなったの?」くらい疑問を呈してもおかしくないと思うけど。今二十歳の若者は事件を知らないわけだから、ちゃんと教えてあげなくてはいけない。

 脱原発発言で持ち上げるだけではことは済まない。5000万円のおかげで50億円もかけて選挙することになったのだから、それだけだってとんでもないことじゃないか。猪瀬氏は、市民団体が告発して受理されたから事件として捜査されることになったのに、マスコミの「追及」はナッシングですか?

 だいたい、公約を平気でないがしろにし、公約にないことを平然とやってのける。票をかすめ取るだけが選挙の目的のように貶めているのを、平気でいる連中を信用するわけにはいかない。いまどき言い出すのは、反省から出発したことで、悪いことではない。しかし素人さんとは違うのだから、現職のときのことは忘れ果てて、「後出し」で言い出しているという気がしてならない。

 それでも原発をなくすという声が大きくなることを多とするとすれば、さっさと都知事としてどう取り組むのかと発表したらいい。他の政策はどうするのか?ちょいちょいと付け加えるだけのものにするのか。都知事の椅子に座りさえすればフリーハンドなんて許されません。元首相に支援を受けてからでると、裏でなにかごちょごちょとやっているような場合ではないだろう。脱原発候補の「勝利」のために宇都宮氏を「おろせ」というにいたっては、あきれてものが言えない。