2013年10月14日月曜日

ネット依存傾向とかスマホ症候群とか

 ネット依存症というのがよく言われるようになってきた。興味のある「何か」の情報にアクセスすることで、充足感を求めようということなのだろう。人とのつながりが希薄になりがちな状況で、端末機でどこででも使えるとなれば、使う人が増えつづける。コドモからオトナまで、所構わずスマートフォンを覗きこんでいる人は、いまや通常人のようだ。

 しかし目の疲労や肩、腰の痛み、ウツまで生ずるとあってはちょっと気にしなくてはならないことだ。ひとつの新しい文化を生み出していることも否定できないが、人間生活が機械に取り込まれていくようではまずい。だいたい、電車の中や歩きながらスマホを操っている人が、楽しそうにはしていない。本来満たされるべきものが、ヒトの生活の中に、もっと広くたくさんあるのに、ネットがそれにとって代わるということにはならない。ヒトとして生活の充実感と楽しみをもっと味わえる社会になっていかなければと思う。

 就活、婚活などと語られるが、わざわざ「活動」しなければ目的に達しない世の中になったともいえる。就職は政治のおおきな課題だし、結婚は生活していける賃金と住居を、自力だけで手に入れることは通常はできない。自己責任で放り出されているのだから、生きていくための基礎までなかなか到達できない。僅かな満足感と充実感はどこで味わえばいいのだろう。このままではだめなことだけははっきりしている。



 スマホ依存は日本だけではない。依存している様を批判的に見事に映像にしたものがある。2560万回以上もアクセスがある。

→ I Forgot My Phone