2013年7月17日水曜日

NET解禁選挙、エジプト「革命」並みといかなくても。

 最近の選挙で、でるだろう結果に「占い」を立てていると、外れることが多い。自分が投票した結果はもちろん一番気になるが、晴天の霹靂とはいかないまでも、どうしてこうも違うのだろうかと思って、「歳のせい?」などとも考えてしまう。

 そんなことは政治のプロたちに考えてもらえばいいのだろうが、選挙は、「祭り」と同様の趣があるように思う。だからなんとなく参加していきたいという魅力を持っている。サッカーで日本が活躍して渋谷駅で騒ぐアレと同じように。スポーツ競技は同一のルールでされるから、イエローやレッドになるごく一部を除いては、公平かつ民主的に運営される。

 選挙となるとこれが、スポーツ競技にくらべてなんと不公平な仕組みになっていることか。大きく影響するのが、新聞・テレビの報道だが、その内容が酷い。この参議院選挙の焦点が「自民党が過半数をとれるのか」といったたぐいのものだ。原発の問題、消費税の問題、社会保障、TPP参加の問題、経済(われわれのふところ具合)など、いくつもある。いずれも掘り下げて皆で論議ができるような内容を報道すべきなのに、そういったものは東京新聞などほんの一部だ。

 だから、公約をこなしきれない有権者は惑いが生じる。それをいいことに、都合の悪いことは演説しない。つまるところ、投票率は下がることになる。しかもその上、選挙法によって「二大政党有利」に誘導されることになっているから、国民の側の様々な意向が反映されない。これも投票率に影響する。非民主的制度にも関わらずマスコミはこれに対しても論評は全くと言っていいほどしない。

 ルールと運営がかくのごときでは、そのお祭り度は下がるばかりだ。
 古事記伝に、「祭事(まつりごと)と政事(まつりごと)とは同語で、その語源は奉仕事(まつりごと)から来たのであろう。天皇に仕え奉ることを服従(まつろう)と言い、神に仕えることを祭りと言うも、本は同じである。」と本居宣長が言っていたとのことだが、「政(まつりごと)」と「祭りごと」は兄弟姉妹のようなもの。だったら、賑やかな「祭り」にしてやる必要がある。

 ネット選挙が解禁になったら、(それが原因だと思われるが)報道内容に変化が生じている。政党の報道がいくらか平等になってきている。「これはおかしい」だとか、ネット上でのニュースで世論が動くことを、マスコミが無視できずに、チェックをいれているためだ。この「祭り」を盛り上げていく役割の一端を持っていることは確かだ。「政(まつりごと)」に良い影響を与える選挙結果になるといいと思う。


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