2013年4月15日月曜日

竿をカメラに変えて花を撮る

 この旅にでかける前にも、地図を眺めて釣り場になるところはないかと目算を立てた。芦ノ湖から流れ出る早川が近くに流れているのがわかったから、釣り竿を持っていこうかと一瞬考えた。

 釣りを始めたころに、早川にはハヤを釣りに何回か来たことがあった。3月の第一週に大平台だったか、解禁になって一週ごとに下流に広がっていった。ヤマメを放流するからそれを目当てにしていた。解禁を間違えて一週早い場所に入ってしまって、開始の花火が遠方から聞こえるのでおかしいと思って、気付いたこともあった。地図の上では広い川幅になっているから、やってみてもいいかなと思ったが、身支度の道具とエサも揃えるとなると大事なので控えた。

 二日目にカメラをぶら下げて早川の方へ行って見た。旅館の仲居さんに場所を教えてもらったので、目当ての方向へ歩くとすぐ川はわかったが、水道施設の敷地が占拠していて、そこを避けて川へ入るのは無理のようだった。それに川は石が沢山転がっていて、歩くには難しい感じがした。よしんば歩けても、移動には時間がかかるだろう。川は温泉が流入しているようで少し汚れていた。流れは立派な渓流だった。5000歩ほどの散歩の間、もっぱらカメラで花をねらった。