2013年1月26日土曜日

土曜のくらし点描


 土曜日だが、家の中では息子が仕事に出る以外は皆家庭人だから、いつもの日と違っているわけではない。息子は8時半に朝食を食べると、前夜に言っていたのでその時間に合わせた段取りをしていた。午前中に大きい荷物を送ることになっているので、上から玄関まで降ろしておいた。

 朝食時間には間があるので、ウォーキングに行こうと、溜まった使用済み乾電池を持って出かけた。10分ほどのところの集会所に集積箱があるので、溜まったら持っていくことにしている。寒いから早足で駅のそばを歩いていたらパーマ屋さんに会った。商店街の餅菓子屋さんが開店準備をしていた。昔、子供の学童クラブの父母会で、餅つきのためにコメを蒸かしたものを頼んだことがある。もう30年にもなるか。連れ合いが時々、仏の供えものを買うことがあるが、店の対応が横柄だと文句を言っている。少し置いた先のスーパーも開店準備で、忙しそうに、人が行ったり来たりしていた。

 家に戻ってさて食事かと思いきや、息子がまだ起きていなくて、先に食べることになった。昨夜も遅く帰ってきたので、起きられないのかなと思う一方、自分で起きてこないのはどういうことかと、連れ合いは怒る。それは当然だと思うが、幼児のころから同じスタイルというのも、教育のせいかなと半ばあきらめ掛ける。

 労働基準法を守る事業者はそういないとは思うが、能楽師「業」は相当厳しいようで、収入もままならないで、「いそうろう」の状態になっている。「日本の能楽は、我が家で支えているんだよ」と冗談半分によく言う。年寄り連中は、リハビリだの風呂だのの介護がない日だから、ゆっくりすると降りてこない。