2013年2月28日木曜日

肩こりも精神が作用するかも


 首をねじると痛い。朝起きたては、ストレッチをやる習慣が続いている。この効果はあるのだろうと思うが、どれほどなのかはさっぱりわからない。ここ10年くらいの間には、なにくそ!みたいな気持ちが残っていて、ついつい伸ばし縮みの動作に力が込められて、痛めてしまうことがままあった。腹八分目ではないが、割引をしてやらないといけないと、最近は抜くようにしているつもりだ。

 でも同じメニューでは足りない筋肉もたくさんあるので、つい先日から少しメニューを増やしたものだから、その原因もあるのか、どこからきているものなのかがわからない。
 原因になるとしたら、もう一つパソコンの可能性もある。これは体験済みで、自称パソコンお宅だから、14年のお付き合いの途中で、頚腕症候群?だったのかただの凝りだったのか、それからは回復を期してマウスは左手で動かすようにしている。脳が慣れて、どいうことなく左利きになったが、それでどうも治ったらしい。

 その後は特に肩の異常はなかった。ここ二三日、HPの更新だとか簡単な原稿作成だとかの作業と、切り抜きのスキャンの作業があったから、多少の影響があるかも知れないと、昔を思い出した。

 パソコンも楽しんでやっているうちはいいが、「詰めて」となるとよくない。現職の方々のように、業績だとか締め切りの日程だとかの軋轢はないけれども、それなりの日程のつきあいはこなさなければ世の中の義理が収まらない。そこまでストレスの原因だと言うわけにはいかない。

 ともかく痛みはしばらく様子を見てということにしかならないが、その先の、医者にかかたったときのコメントが頭に浮かぶ。「年齢もありますからね」なんて言われて湿布薬をもらっても、治るのかい?などと思うだけだったら…。それよりは、釣りに出かけるイメージを膨らませる方がよっぽど薬になると、自分に言い聞かせて信じることにしよう。




2013年2月27日水曜日

PC遠隔操作事件の容疑者が関与を否定している


 4人が誤認逮捕された事件は、新たな容疑者が逮捕されている。報道だと、決定的な証拠があり、犯人という筋立てに「説得性」がある。だがしかし、報道をそのまま信用していいのかどうかは危険で、そのまま呑み込むことに疑念をもつ。警察(検察)による事件への対応がおかしいと思うことが、最近特に多いようなので、素直に信用していいのかとの余念が先に出てきてしまう。

 ニュースを見るにしても眉に唾を付けながら見聞きすることになる。警察の発表に基づくニュースのネタ構成となっているようで、小出しのネタ提供によって報道が動いていくような報道ぶりだから、もうひとつ真実に迫っている気にならない。

 ジャーナリストの江川紹子氏が、Yohooニュースに書いた記事では、容疑者を事件と結びつける決定的な証拠があると報道されたのに、いまだに160名もの捜査員が証拠集めに苦労しているというこの事件。マスコミが「オタク」だという人間像とはだいぶ違うようだし、警察は決定的な証拠はマスコミが勝手に描いているとまで言っている。「猫に首輪をつける彼の映像」もそんな映像はないはずだという弁護人の指摘以降、「立ち消え」になってしまったとのこと。

 足利事件で菅谷利和さんの無罪を証明した佐藤博史弁護士が、当番弁護士の依頼で実質的にかかわっている。後は野になれ山となれみたいな報道が多いから、後追いにでも見ておかないと危ない話かもしれない。


2013年2月26日火曜日

フナつり近し

 このところFacebookに桜の花の投稿がよくある。この寒さにみんな辟易しているのだろうか、春の訪れを待ちかねて撮った写真、梅や桜の写真が多く投稿されている。

 桜の花の写真は、水辺をバックにしたもので、「いいね」のクリックをしてコメントを書き込んだ「桜の花は、なぜか水辺がにあうんです。桜、水ぬるむ、フナ釣りこれです。来月はフナつり大会です」

 331日のフナ釣り大会のころは、与田浦の川辺にある桜に花が少し開花していることが多い。田園地帯はまだ、冷たい風が通り抜ける。気温が低いから開くのはまだすこしだけれども、少ないのがまた一興。そんなことを気にしているからいつもフナが釣れないのか。釣れないから慰めにしているのかどちらだかわからない。

 でも両方とも楽しみには違いない。いつもこの時期に思うが、桜の時に誘われてフナも動くし、動くフナに誘われて釣り人も動き出す。季節の味わいをたっぷり感じることができる極上の楽しみだ。時折吹く強い風にのってくる花粉が鼻を刺激して、くしゃみと鼻づまりを誘発する苦が、ちょっと難点のおまけとなるけれど。

2013年2月24日日曜日

聞くほどに不遇な公務員 


 金曜日に久しぶりに釣りの会議に出たら、非常に疲れを感じた。身体が大分緊張感に慣れなくなっているのか、集中するとなんでも疲れる。でも、話の内容が、建設的なまとまりになったから徒労という疲れではない。で、家で少しアルコールをたしなむことにした。

 土曜日には、退職者の会の総会があった。前日と同じ池袋でやるので、地の利は良いが、どうも池袋の地下通路はまだ、頭の中に描けなくて、毎度迷子になる。まさか…とやや心配事が頭かすめるが、そんなことはないと、打ち消しつつちゃんと目的地へ行くので、大丈夫だろう。「方向音痴」気味であることは違いないようだが。

 無事に会場にたどり着いて、会場内に飾ってくれるという写真を2枚取り出して、提示してもらった。ちょうど会議が始まったときだった。途中うろついた分だけ遅れた到着になってしまったようだ。職場の環境がまだ一段と厳しいものになって、退職手当や、賃金が切り下げられている話を聞いて、ニュースやFacebookで飛び交う情報の身近さを実感した。これまでも数十万円減らされている賃金を7.8%も削減されるとか、退職手当も減らされ、住宅手当もすっかり削減されてしまうという話を聞いて、一体職場にいる人、若者たちはどうなってしまうのだろうと暗然たる思いがした。

 退職後のこちらの年金も、「復興財源2.1%」がちゃんと惹かれることになっているし、国民健康保険も相当な額がひかれることになる。退職後の安穏とした楽しみや交流は、生きていくうえで必要だが、心から楽しむという気分には程遠いことだ。それで、二次会まで付き合ってすっかり飲んでしまった。そのたたりがあって、日曜はごろつく生活になった。



2013年2月22日金曜日

金山町(カネヤマ)町に納税することにした


 金山町は、山形県新庄市の北で秋田県境にある。最初に行ったのは、8年前になる。2007年に写真展をやらせてもらって、それからも折に触れてはお邪魔している。瀟洒な家づくりを町がすすめて、山のふもとの緩い台地に杉の木と米作りで息づいているところだ。DNAかなにかわからないが、故郷新庄の隣町という肌合いをうれしく思って、訪問した時には、行きつけの蕎麦やさんに寄るのを通例としている。

 付き合っているうちに「ふるさと納税、寄付制度」の案内が来るようになった。「金山応援団」に加わったせいだ。この制度、税の優遇制度があって、寄付金の2千円を超える額について、住民税と所得税の軽減ができるという。10000円以上寄付の場合は、町の特産品を5000円程度プレゼントするという。プレゼントは選択できて、特産品から指定することになっている。町の商品券、菜種油、米(つや姫、はえぬき)、酒、缶詰セット、豚肉などがある。もちろん「酒」を指定することにした。

 この税の使い道についてを指定するのも面白い。人材育成、健康づくり、産業振興、定住・交流、教育文化などがある。これは「定住・交流」を選択することにした。一緒に写真を撮りにいったことがある先輩に、先日雪の金山に行きたいという思いを聞き、来年冬季にはまた、お邪魔しようと約束したところだった。気に入ったところとのお付き合い、まだ続きそうだ。

2007年写真展のときの写真





2013年2月21日木曜日

写真との付き合いで認知症対策


 余生と言う言葉は、まだ早いと言われそうだが、つまらないことでつまずいたりすると、いやでも自覚を迫られる。ものを落としたり、落としたものをすぐつかめなかったり、腹を立てたりして…誰にでもあることなの名だろうけれども。

 20001月からデジカメを使い始めた。写真はたくさん撮ってきたが、その2年前からパソコンをやり始めたから、撮ったっものの整理と印刷は自分で処理できることにはなった。しかし整理は、HDDに溜め込むだけで、今でもたまにA4サイズにプリントして、合評会めいたものに持っていくくらいだ。撮った写真をブログに投稿し、ホームページの写真集で載せたりするのも最近はじめたことだ。

 整理でもない処分でもないこの始末を、体系的に構築しようとずっと考えてはいたが、デジタル写真を現像する技法がわからずに、なかなかできないでいた。昼間の3時間で月2回の講座ならと言うことで、飛び込んで勉強を始めた。やっぱり餅屋は餅屋で、自分だとああでもないこうでもないと時間ばかりかかるものを、手際よく教えてもらえるので、撮った写真の「体系的構築」への展望が湧いてきた。

 今の写真は現像ができるファイルを使うことができるし、現像をしないファイルでもできるから、その2枚がとれるようにカメラを設定しておけば、保存しておいて後で利用できる。後の利用は、NETのほかには写真の見せ合い(合評会)だ。写真展となると、展示会に向けた集中作業がいるので、よっぽどのチャンスでないと、できないだろう。

 撮った写真の明暗やこのトラスト、彩度の調子を現像ソフトで整えれば、撮った際の条件に相当近づける。これで合評会となれば、写真の良し悪しはどちらだとしても、気持ちの納まり所になる。副次的には、ホームページに載せた写真の「焼き直し」もできるので、かなりの死語地になるかもしれない。というより、いつになるかわからないという方が正確か。

 今日の新聞で、認知症の発症は60歳代がほかの年代に比べて急増だと書いてあった。これだけ課題があれば、ストレス解消はもちろん、これで新しいストレスも生まれてきそうだ。なにせ12年間の写真は33000枚になる。これからどれだけ、ひっぱりあげられるかは予測もつかない。




2013年2月19日火曜日

防潮堤があればいいわけではない

 「国土強靭化」の掛け声で、被災地と全国の海岸整備がすすめられている。宮城県では一律にすべて防潮堤を作ると決めているらしい。千葉県市川、船橋にかかる三番瀬も、干潟を残せという運動が続いているが、全国規模でもすでに海岸の半分以上が人工海岸だと言われている。ここに防潮堤を作ってしまうことで、海との隔絶がいっそうすすむことになる。

 宮古市の田老町は10メートルの護岸を2600メートル敷設していたが、規模が世界一であっても3.11の津波では乗り越えられてしまった。津波への備えは防潮堤だけではないだろう。先人の残した知恵や教訓もある。一律に一定の高さでというわかり易いだけが取り柄のやり方は、「造ったのだから」という言い訳が先に聞こえそうだ。ここにも、膨大な鉄とコンクリートが投入される。

 28日に日本の海岸を考える集会が開かれた。宮城県気仙沼市のNPO法人「森は海の恋人」の畠山さんは、「海が見えなくなってかえって危険。赤潮の発生で漁業への影響も」と発言したとのこと。「海岸は海と陸とを結び、生物多様性の高い場。日本のコンクリート化は世界でも特異」との見解もだされた。

 干潟や浅場は海の生物の育成に重要な役割を果たすところであり、そこで人が海に触れることで、生き物を理解することや、自然の大切さと脅威を学べる場所としても大事なところだ。海側を隔て、一方的に敵に追いやることだけでは、浅薄過ぎる。

ここにも防潮堤?ここの北側は「豊洲新市場」。お台場の周りに防潮堤?

東京湾有明北埋立地




2013年2月18日月曜日

隕石は軍事兵器ではない


 ロシア・ウラル地方の隕石落下で、NET上でブログがネタにされている。それが、いくつか違ったものになっていておかしい。
「直径2kmの隕石でヒロシマ型原爆の2000万倍程度の破壊力らしいです。直径2kmの隕石でヒロシマ型原爆の2000万倍程度の破壊力」「ヒロシマ型の原爆、30個分ほどの爆発だったらしい(NASA)」「複数の報道では爆発の規模はヒロシマ型原爆の100倍程度だと述べられている」などがアップされ、出回ってる。

 どれも、ヒロシマ型原爆と比べてというのが使われていているが、どうしてヒロシマ型原発と比べているのか、不思議なことだと思う。それを読んでみると「どういう被害かがわかる」「人類が作り出したエネルギーと比べる」と説明している。ヒロシマの原爆では広島市推定人口35万人のうち9万~16.6万人が4ヶ月までに死亡している。から、被害者数では問題にならない。

 それおもエネルギーの大きさとするなら、「爆発物の持つエネルギー」を単純に比較するためにもちだしたものということ。被害を受けた日本から見て、下手をすれば、原爆の「小ささ」を表象するものにならないか。隕石は軍事兵器ではないのだから、そんな比べ方ではおかしくないか。米航空宇宙局(NASA)が、宇宙開発に向けて衛星を打ち上げ、科学技術の平和、軍事共用目的のために存在する政府機関だからでてくる言葉なのだろう。



2013年2月16日土曜日

スペインの中高生がデモ


 スペインの高校生が教育財政削減に反対してストライキを実施したとのニュースがあった。現地時間で2月6日に200万人が参加したという。2月4日にも汚職の疑惑を追及して、首相の辞任を求めるデモがあった。与党国民党と建設業界との癒着が表面化した。ヨーロッパではこういしたことはめずらしいことではないのだろうが、父兄連合(CEAPA)が支援、支持をしているとのこと。

 中高生(教育改革学生連合(SE))は「無償公共教育を民主的に運営しろ」という要求をスローガンとして出している。このニュースは原文がハングル文字から、訳されているものらしい。日本ではこの種のニュースはあまり伝わらないが、昨年来のスペインのニュースで、緊縮財政に批判する運動が高まっていると伝えられている。国民に耐乏生活を圧しつけて、経済危機を乗り越えようという、日本と同様の状況が起きている。今の日本では、こうした怒りの結集は想像もつかないできごとだ。



 日本だってといってはなんだが、官邸前の脱原発の行動はたしかに続いている。ここに、労働組合のストライキを構えることができたら、と思うとことさらその違いを考えさせられる。「ロッキード疑獄追及」で春闘ストライキを構え、曲がりなりにも打って、大幅な賃上げを獲得したこともあった。要求をまともに受け止められない組合が、大手を奮って原発を認めているようでは、望むべくもないことだ。しかし、過去形済ましておくことでもないことは確かだけれども。

2013年2月14日木曜日

「悪徳ドキュメント 外来魚は人気者?悪者?」を視聴して


 NHKの2月15日(金)9:30~9:45 NHK Eテレ 再放送で「道徳ドキュメント 外来魚は人気者?悪者?」が流されるが、報道を見た感想

 西湖でヤマベの釣りをしていると、針にかかったヤマベをあげるときに、ブラックバスが追ってくることがよくある。ヤマベはブラックバスの好餌のひとつだ。ヤマベは暖かくなると岸際で餌を捕食するようになるから、私たちの釣りもののなかで、春から秋までにかけての釣魚として、楽しませてもらっている。

 西湖には、外来種のブルーギルも生息している。ブラックバスやブルーギルは、日本の生態系を破壊するものとして、現在は法制上駆除対象の魚になっている。この魚を日本に持ち込んだことが、現在の外来魚問題の始まりになった。釣れた場合はリリースしてはいけないことになっている。ただ、例外的にブラックバスに限り、山中湖・河口湖・西湖では漁業権が認可されているので対象外となっている。これにより、漁協は観光収入を期待して、バスの放流を繰り返し実施している。

 日本のつりは、釣った魚を再放流するという文化はないに等しい。おしなべて、食を念頭に置いた実用的な面を併せ持っていたものだ。日本に移入された外来種、バラックバスは猛然と食いまくる。小魚はなんでも食うし、エビ類、ドジョウなども根絶やしにするほどだ。これをつり対象にしてきたことで、「蜜放流」によってどこの湖、池、用水、河川までにも広がってしまった。

 「つり行動・活動」は、自然が当たり前に豊かであって生態系が保全されてこそ、楽しめるものであることは日々実感する。残念ながら、その自然も相当痛めつけられて、再生することがおぼつかなくなるという現状がある。水辺、海辺は必要の度を越えて改変されることで、魚の繁殖条件は悪化し続けている。加えて外来魚の影響がこれに輪をかけている。

 釣り産業も、ブラックバス、ブルーギルをターゲットにした釣り具やウエアーを開発した。一時はファションとして、若者の関心を集めたが、「釣れない釣り」として空振りに終わることが多いことで、今は楽しむ人は少なくなっているようだ。新宿界隈にある釣り具の量販店は、知っているだけでも4カ所が閉店してしまった。ルアー釣りをターゲットにした部門が影響を受けてのことだろう。

 ルアーつりでない釣りも、衰退はしているがルアーつりほどではない。最初のボタンのかけ違いがここまできているという気がする。ルアー釣りそのものを否定するものではなく、ルアー釣りの方が効果的な釣りはないわけではない。磯場のテレビで見た磯場のメバル釣りなどは、なかなか面白そうなものだった。エサ釣りでは及ばない釣りの対象を、害魚である外来魚から変えて楽しむ方法もあるだろう。

 駆除活動は全国で取り組まれている。私たちの釣りの会も遅ればせながら「駆除つり会」を2回実施した。西湖の漁協組合員の生活が立ちゆかないことを対立構造のように描いているのは、ちょっと掘り下げが足りないという気がした。釣りを楽しむものとして、日本の文化もかかわっていることにいささかの心配もしつつ思ったことだった。




2013年2月13日水曜日

ウロハゼの盛衰解明


 以前このブログの「ページ」欄に「ウロハゼの数奇な運命」を書いた。横浜の鶴見川でのウロハゼ繁殖動向を研究したものを読んで、ウロハゼの棲家が、繁殖の条件になっているという内容を元にしたものだった。そこに書いてある増加の原因は、温暖化による生育、繁殖の拡大だという説が有望な仮説だとしていた。

 魚釣りの結果は、水温による変動がおおきな条件で、これを無視しては、いい結果に結びつかない。捕食する餌の居場所への移動と温度変化が深くかかわっている。「衣食住」は魚にとっても大切なことだ。

 その温暖化が原因と言う仮説にたって、なお調べてみると、その鶴見川河口域で、かつての「公害列島」のとき、大量のごみが河川に廃棄されて、大型廃棄物やパイプなどが棲家を提供した。そのことによってウロハゼは増加した。だが、別のところでは、空き缶がプルトップだった以前には、空き缶にはチチブが占拠して繁殖したので、ウロハゼが少なくなった。今度は、空き缶がリサイクルや清掃活動で少なくなり、プルトップになったことで、産卵巣としてチチブが入り込めず、ウロハゼ増加の一因という可能性を推論した。概括、こんな研究結果だった。

 先日、釣りの会で釣った魚の名前が不確実なので、神奈川県水産技術センターに連絡して、教えていただいた。工藤孝浩さんが丁寧に対応してくださった。そのとき私の「uroahze」というメールアドレスの呼称から、ウロハゼの話になった。ブログの「ウロハゼの数奇な運命」を読んでいただいたら、後日メールが返ってきて「ご指摘のうち、『温暖化に伴う分布域の拡大』が事実でしょう。ゴミとは無関係ですね。」というお話だった。




2013年2月11日月曜日

「福島第一原発風下の村」森住卓さんの写真を見に行った


 森住卓さんの写真を見に、新宿まで久しぶりに出る。休日につき人が多い。東口の駅前で、喫煙場所があって煙草をくゆらした人が大勢集まっている。面白い景色だと眺めながら、タカノビルに入るとこれまた、エレベーターが混雑している。展示会場は、こういう催しの割には、賑わってひっきりなしに出入りがある。受付が順番待ちだから、飛ばして見始める。

やっぱりうまいなプロだから、視点がきちんととらえてキチンと撮る。熱い思いというか、主張があって思いが伝わる。途中で鼻水がでたりして。写真はそれに、撮っている時の余裕が伝わってくる。がつがつしたものでなく、写り込んでいるものに優しく接しているようにも見えた。隣でやっている写真展をみて、余計にそんな感じを持った。隣の写真展も拙いというわけでない。よくとられているものだったが、一枚違っていた。ああいうふうに撮りたいものだ。

いくつか点描
□「原子力が明るい未来のエネルギー」の看板の前、人を疑いの目で見る顔つきの犬
□出荷停止したタラの芽、空には暗雲
□東電の説明会に集まった人々の顔、「社長なんで来ねー!」
□ガリガリに痩せて波打ってる牛の背 
□ミルクを捨てるために掘った穴は、もう沁みこまずにたまっている
3号原子炉、大きなデコレーションケーキに熱湯をかけたような壊れ方
□汚染土を集積し、被せたシートが鈍い光を反射している
□昨年6月、微笑みが少し見える家族の様子
□朝玄関を出て、お盆にものを載せて運ぶ人 朝の光がやさしく射している



2013年2月10日日曜日

黄砂問題で技術協力はいい

 石原環境相と猪瀬都知事が、中国の大気汚染の対策で「技術協力」を表明した。領土問題で、緊張関係が増勢されているから、文字通りであればいいことだと思う。

 昨日のブログでも書いたが、微粒子状物質(PM2.5)は、日本国内では環境省の判断でも、広く発生し危険状態にあるから、今回の中国の黄砂問題以前にその対策がとられていなければならないはずだった。

 日本で観測体制さえ整っていないものを、大仰に危険だ危険だと唱えるのは、この機に乗じて中国を叩こうという、いわば言いがかりのようなものだ。

 ただ、微粒子状物質以外の廃棄物については確かに、日本の技術が蓄積されているものだろうから、そこは十分対応が可能だ。領土問題で冷静な対応が求められている時だが、こうしたことで中国との交流の糸口がつけられて、良い影響がでてくるよいと思う。

2013年2月9日土曜日

粒子状物質PM2.5は去年の段階でも環境基準率達成率は32.4%自排局(自動車排気ガス測定基準局)8.3%


 平成24年2月24日環境庁の報道発表資料は、平成21年9月に微粒子状物質(PM2.5)についての環境基準が設定されて、以降22年3月に測定対象物質に追加して常時監視体制をとっているとしている。達成しているのは一般局で32.4%自排局(自動車排気ガス測定局)8.3%ということだ。昨年の場合は黄砂の影響により日達成となったのは5局。

 おまけに「今回の測定結果については、有効測定局が存在しない自治体があるなど有効測定局数が十分ではないことから、全国的な評価を行うことは困難ですが、多くの地点で環境基準が達成されていないと推測されます。」と全国的に存在することを認めている。

平成24年2月24日大気汚染状況 報道発表

 中国の大気汚染の影響がなかったとしても、相当危険な状態だ。
 2007年に勝利和解した東京大気汚染公害裁判原告団のコメントに「今回の勝利和解のもう一つの大きな成果は、微小粒子状物質(PM 2.5 )について、今年度中に専門家による評価検討委員会の検討結果をとりまとめ、その上で環境基準設定も含めて検討することを初めて国に約束させた点である。
 近年、わが国の大気汚染は改善されたといわれる。確かに平成17年度には東京都板橋区大和町交差点でもSPM(浮遊粒子状物質)は環境基準を達成している。しかし他方統計的には都内のぜん息児童は増え続けている。これはSPMよりもさらに毒性が強いといわれるPM 2.5 について、これまで何の規制も行われず、深刻な汚染が改善されてこなかったためである。」と指摘している。対策は遅々として進んでいない。

大気汚染公害裁判原告団




2013年2月8日金曜日

NET生活あれとこれ


 「柔道女子日本代表選手の告発により暴力問題が明らかになった全柔連には26人の理事がいますが、女性は1人もいません。 抜本的な組織改革のため、女性理事の選出を求める丸田さんのキャンペーンに、ぜひご賛同ください。」という訴えが、メールで届いた。以前やったことのある「メール署名者」あてに送信されてきたものだ。賛同して署名に応じた。前回と同じように「礼状」が送られてきた。
============================== 
Dear itou,
Thanks for signing my petition, "全日本柔道連盟: 抜本的な組織改革のため、全員男性の理事会に、女性理事の選出を!."
Can you help this petition win by asking your friends to sign too? It's easy to share with your friends on Facebook - just click here to share the petition on Facebook.
There's also a sample email below that you can forward to your friends.
Thanks again -- together we're making change happen,
Chika Maruta
---------
Note to forward to your friends:
Hi!

I just signed the petition "全日本柔道連盟: 抜本的な組織改革のため、全員男性の理事会に、女性理事の選出を!" on Change.org.
It's important. Will you sign it too? Here's the link:
http://www.change.org/petitions/全日本柔道連盟-抜本的な組織改革のため-全員男性の理事会に-女性理事の選出を

Thanks!
itou
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 ところで、Facebookの「友達申請」「招待メール」が勝手に送信されてしまうことには、ちょっと困ったことだと思っていた。「招待メール」を送るという操作をクリックすると、相手を選択できるかのようなワンクッションがあるものと思っている(パソコンでの様々な操作ではいわば普通の事柄)のに、最初のクリックだけで自分のマールアドレス全員に送ってしまう。携帯電話のアドレスにも送ってしまうので、「騒ぎ」になってしまう。

 交流する友人を増やすのは良いが、仮にいま付き合っていない人でも、送信してしまうことになるので、時によっては「申し訳け」をすることになる。
この解決方法が、Facebookに投稿されたので、さっそくその名簿の抹消作業をしておいた。あわせて、その投稿をシェアとして広げておいた。でも、知っている人はいるのだろう。



2013年2月6日水曜日

F35戦闘機購入2機で299億円、参画企業に830億円


 防衛省は2017年度3月までにF35戦闘機をアメリカから4機購入すると正式契約(2012年6月29日)している。1機102億円にもなった。ことし1月になって、防衛省が意図した性能に達しないことが明らかになった。米国防省の報告書は、機体の不具合が続いて、加速や旋回機能を下方修正したが、日本側はテスト飛行もせず書面審査で機種選定した。カナダやオーストラリアは調達を見直し、共同開発しているトルコや韓国も先送りの動きと報道された。(2012年1月27日産経新聞)

 ところが、日本は乱暴にも昨年12月には武器輸出三原則を破って、「例外的」と称して他国と共同開発することを決めた。そのうえに、国内産業(三菱重工、石川島播磨重工など)が製造に参画することも決めて、このための2013年度予算で企業参画経費830億円、2機分の取得費299億円を予算に盛り込んだ。(2月5日東京新聞)

 平和国家としての道を放り出して、死の商人が闊歩することに暗然とする思いがする。企業や防衛費にはふんだんに財政を当てることに怒らない人はいないだろう。契約時に102億円だったものが、150億円になるというずさんさも、通常の商取引では考えられないことだ。こんなにもアメリカにのめり込む姿を恥ずかしいと思わないのだろうか。

 中国戦闘機への緊急発進でF15戦闘機が疲労寿命だというに至っては笑止千万。軍事的な緊張を増大させるべきでないことは当たり前だが、軍事的な圧力路線として考えても、性能を落としたうえ、いつ出来上がるかもわからない戦闘機が、役にたっていないことははっきりしている。

=以下は新聞記事
2012629日産経新聞
防衛省は29日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に選定した最新鋭ステルス戦闘機F35Aライトニング2について、平成28年度に取得する4機分を米政府と正式契約した。交換部品を含む1機当たりの価格は約102億円で、米国側が当初提案した約99億円より約3億円の上昇にとどまったが、機体のみの価格は約89億円から約96億円に跳ね上がった。


127日産経新聞
日本政府が米国から2017年3月末までに引き渡しを受ける次期主力戦闘機F35Aの最初の4機の性能が、防衛省の要求を満たさないことが米国防総省の年次報告書で明らかになった。先の日米外相会談でもF35問題が初めて取り上げられており、実戦配備が不可能となることで、日米の新たな懸案に発展する雲行きとなってきた。


報告書はまた、度重なる機体の不具合から、加速や旋回性能を当初の設計から下方修正するとした。日本は飛行テストを行わずに書面審査だけで機種選定したため、性能低下のリスクは全て日本側の負担となり、選定のあり方に禍根を残した形だ。

 沖縄県・尖閣諸島付近上空では、急増する中国戦闘機への緊急発進(スクランブル)対応で、疲労寿命が決まっている航空自衛隊のF15戦闘機の飛行時間が急増し、戦闘機の近代化や防空網の穴埋めが急務となっている。

 しかし、F35をめぐっては、カナダやオーストラリアなど同盟国が調達を見直し、共同開発国のトルコや次期主力戦闘機として導入を狙う韓国も先送りの動きを見せている。今月18日の日米外相会談でも、この問題は取り上げられたが、複数の日米関係筋は「中身はもちろん、議題になったかどうかも言えない」とし、日米間で深刻な事態となりつつあることを示唆した。


201325日東京新聞
F35は米英など九カ国が共同開発した最新鋭機。日本政府は二〇一一年十二月、一定の条件で例外的に米国以外とも共同開発・生産を認める官房長官談話を公表し、国内企業の製造への参画を決めた。防衛産業の育成などが目的で、一三年度予算案に企業参画の初年度経費八百三十億円を計上。空自による二機分の取得費二百九十九億円も盛り込んだ。




思い出しながらウォーキング

 昨日のウォーキングコースは、若いころの生活を思いだして、かつて住んでいたマンションの脇の商店街へ行ってみた。もう40年近くもまえになるが、脇の道は小さな商店がいくつもない、小じんまりした商店街だった。焼鳥屋があって、ちょっと小さかったが、いい匂いをさせていたのを思い出して、それを買って酒を飲もうかと算段した。

 しかし、当然にももうそんな様相は、過去のものになっていた。残っていたのは、階段を少し下る入口になっている中華屋と、二件ばかりの一杯飲み屋、クリーニング屋だけだった。しかたなく、無為に通りすぎて、戻る方角の途中から路地に入った。息子の小学校時代の同級生の酒屋さんに行って、酒を手に入れた。お父さんは留守で、奥さんが店番をしていた。隣の魚や(この店が、界隈では商店として遊いつ残っている店なのだが、これも昔、カワハギ釣りのためのアサリを特別に要望して購入したことがあった)を覗いたら、自家製の塩辛が見えたので、日本酒にはうってつけのつまみと買う気になった。

 家の前の見道を隔てたところで、建物の取り壊しの最中で重機が入って残骸を運んでいる。ここの家も「ゴミ置き場清掃メンバー」での付き合いがあったが、高齢で擁護施設に入っているとか。40年もたてば、もの皆変わる。最初建売住宅で購入した場所は6件あるが、自宅ともう一軒が住み続けているだけで、他の住人は変わってしまった。住宅街といえども、終の棲家とはならないところなのかな。と、枯れた木の間を冷たい風が吹いているような気分になった。



2013年2月5日火曜日

NET情報も見分けが必要


 「YAHOOジャパンの知恵袋」というHPサイトがある。ニュース、政治、国際情勢等々なんでも質問して、その質問の回答をまた他人の投稿で解決するというサイト。解らないことを「キーワード」にしてHPの検索をしたときに、ヒットしてよく出てくるが、そこにのっていた「解決済みのQ&A」の話がツイッターに流れた。発言の内容が酷いということで、投稿されたものだった。
(解決済みのQ&A)=====================
2007/5/12
TBS社長・井上弘氏の過去の発言を知って怖くなりました
TBSはウソでも何でも放送して、馬鹿な日本人を洗脳して、日本を支配しようとしているのでしょうか?

「テレビは洗脳装置。嘘でも放送しちゃえばそれが真実」(1998年TBS副社長時代)
「社会を支配しているのはテレビ。これからは私が日本を支配するわけです」(2002年社長就任時)
「日本人はバカばかりだから、我々テレビ人が指導監督してやっとるんです」(2003年)
「NHK受信料を値上げして、その一部を民放にも分配するべき」(2005年)

ベストアンサーに選ばれた回答

普通です。
テレビに限らず新聞や雑誌なども全部真実を伝えているわけではありません。ドキュメンタリーやニュースでも内容に演出や編集が必ず入っています。彼らは、人気者や悪者、そして流行などを自分たちで作り上げれると思っているし現に大勢の人間が情報操作に操られています。
これが現実です。
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ウィキペディアにも同様の書き込みがあり、「この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。」とした断り書きがしてある。

 「テレビは洗脳装置」という発言は、ありそうなことだと思う。この発言を聞いて怒りを持った人が書き込んだものと思う。事実がNETのなかで飛び回るのは悪いことではない。ただ、最初の書き込みが間違ったものであっても、違っているものが飛び回ることにもある。そういう恐れもあり得ると、考えさせられた。

 この場合はねつ造と言うことはなさそうだが、事実でないことは書き込まれたら、そのことを知るまで訂正や修正ができない。「YAHOOジャパンの知恵袋」も「ウィキペディア」も、書き込む内容の責任が利用者に依存しているから、悪意を持った宣伝には弱い。まして、パソコンを使用していない人から見たら、随分と危ない仕掛けが出回っているということになる。


2013年2月3日日曜日

ニュースの読み解き


ツイッターの投稿があったと、Facebookに投稿があった。
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これはヒドイ!TBS代表取締役会長・井上弘(2012年 民間放送連盟会長就任 入社式にて)
「君たちは選ばれた人間だ。 君たちは報道によって世の中を動かす側の人間。対して一般国民は我々の情報によって動かされる人間だ。日本は選ばれた人間である我々によって白にも黒にもなる。」
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 TBSは、少しはましかとこれまで思っていたら、こんな程度なのかと愕然とした。これじゃ戦時中の報道とそんなに違わないのじゃないか。われわれは動かされる方の人間で、選ばれなかった人間といわれると、ここまで劣化しているマスコミが、ちゃんとした報道をするわけはないと、変な確信が湧く。

 情報はNET上でもたくさんのニュースが流れているが、見ている限りでは非常に早いし、的確さはある。交流サイトでは、「ガセネタ」も時々はあるが、「友人関係」のやり取りの中では、指摘をされて、補正することもある。

 正確な情報を投稿する「友人」は、実名、生年月日、自己の写真などを出していくことで信頼性を担保される。一定期間NET上での交流を通じれば気心も通じてくる。万全ではないにしても。

 今日は榛名湖のワカサギ釣り解禁見送りのニュースがあった。このニュースは、Yahaooのニュースだったが、Facebookに投稿したものの、反応は鈍かった。つりの仲間が少ないから、さもありなんということだが。
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 群馬県高崎市の榛名湖で先月採取されたワカサギから国の基準(1キロあたり100ベクレル)を超す1キロあたり340ベクレルの放射性セシウムが検出されたため、榛名湖漁業協同組合は2日、理事会を開き、今季の氷上ワカサギ釣りの解禁見送りを決めた。榛名湖のワカサギ釣りは福島第一原発事故後、解禁できないままだ。(朝日新聞デジタル)
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2013年2月2日土曜日

また、海に放射能汚染水を棄てるのか


 福島原発の原子炉冷却汚染水を海に捨てると、東電が発表している。漁協に了解を求めてからやると、前回の反省はしているが、到底納得できるものではない。タンクに溜め込んだものが満杯になったということだが、気持ちだけで言えば原発を容認する不逞の輩に送ってやりたいと思ってしまう。第一、原発稼働を続けるということは、今回に限らず、繰り返す危険性を増大させるということだ。

 活断層の上に日本列島がのっているようなものだから、少なくとも原子力発電は止めるというのが、ベストなことであってもその選択は今ないわけだ。こういう経験を何回も繰り返すという将来まで含めて、容認するわけにはいかない。

 漁協者は生業でやっているわけだが、それだけでない人の生活のなかでも海の恩恵を様々うけ、共生している。これを無視することができるのか。そうでなくとも、環境の悪化で海産物の自力再生は及びもつかなくなっている。福島には、サケが遡上する川がいくつもある。放射性物質が山にも運ばれることになるだろう。また、茨城県沖まで広がることは否定できなし、海洋汚染を承知でやってしまうことで、海とつながる他国の了解を得られるとは思えない。

 NETをみたら、小出裕章京大助教授の話がでてきた。

 巨大タンカーを使って保管するという提案だ。今25万トンと言うことだから、10万トンタンカーを使うということなら、現実的な方法ではないかと思えた。