2011年6月14日火曜日

世界農業遺産登録、マイナーな話

 石川県・能登半島と新潟県佐渡市が世界農業遺産に登録された。

 能登半島の千枚田は、地元白米町だけでは高齢などで耕作できず景観が荒れていくのを心配して、白米町近隣の農家の方が集まって平成18年春に組織し、千枚田の一部の耕作を 始めた。

 オーナー制度で田の管理と指導するというシステムで農業を保全していることが、評価の対象とされたものらしい。
 
ここは
平成11年(1999年)に 「日本の棚田百選」(農水省)に選ばれていた。


 棚田の景観に惹かれて撮影に行った.のは、2009年5月12日。今年の「プチ田植え体験」が5月15日だったそうなので、ちょうど同時期だ。

その時の写真
http://29.pro.tok2.com/~urohaze/gallery10.html

 農業は大規模化が強制されて、結果減反を余儀なくされている。今や40%にも及んでいる。(およそ青森県の面積を上回る960,704ha)


 大規模化の推進によって、耕作しづらい細かい田んぼや畑は使われなくなってしまう。放棄地は増える事になる。


 田植えの時期、景色をながめるとどこでも休耕田の荒れ地が見える。基幹産業の位置づけを放り出しているから、農家の跡継ぎは生まれようもない。


 本当はなくなっている千枚田の景色が、オーナー制度によってかろうじて米の生産に取り組まれ、景観を維持している。それが評価されたということか。


ここにオーナーの一人である小泉純一郎の看板があった。